東急8500系電車は、1975年の登場以来、田園都市線をはじめとする多くの路線で活躍してきた東急電鉄の象徴的な通勤形電車です。
本クイズでは、その歴史や特徴、運用に関する興味深い事実を通じて、あなたの知識を試すことができます。
各問題には3つの選択肢があり、正しい答えを選んでください。さあ、あなたの知識と洞察力を挑戦してみましょう!
1. 東急8500系電車が登場したのは何年でしょうか?
- 1969年
- 1975年
- 1980年
解説:東急8500系電車は1975年(昭和50年)に登場した東急電鉄の通勤形電車です。当初は田園都市線の通勤形電車として登場しました。
2. 東急8500系電車は何系のマイナーチェンジ車両ですか?
- 7000系
- 8000系
- 9000系
答え:2. 8000 系
解説:本系列は8000系のマイナーチェンジ車両であるため、登場時は同系の一部として注目されてましたが、その後増備が進む途中8500系と呼ばれるようになりました。
3. 東急8500系電車は、東急としては初めて何賞を受賞しましたか?
- ブルーリボン賞
- ローレル賞
- グッドデザイン賞
答え:2. ローレル賞
解説:1976年(昭和51年)に、東急としては初めて鉄道友の会ローレル賞を受賞しました。この受賞記念プレートは乗務員室と客室仕切扉上部に使われてました。
4. 東急8500系電車の前面のデザインはどのようなものでしょうか?
- 曲面的なデザイン
- 平らな切妻の形状
- 丸みを帯びた形
答え:2. 平らな切妻の形状
解説:当初は小田急9000形に似た前面デザインも計画され、模型まで製作されました。 しかし、「切妻以外は考えるな」という東急の方針により、前面が平らな切妻の形状になりました。
5. 東急8500系電車の車内の材質は何でしょうか?
- アルミニウム
- オールステンレス
- 普通鋼
答え:2. オールステンレス
解説:8500系は8000系とほぼ同じオールステンレス車両です。13次車からはバッド社の技術を元に、東急車輛製造が独自開発した軽量ステンレス構造を採用して軽量化を図りました。
6. 東急8500系電車の先頭に入れた赤帯は何を組み合わせていましたか?
- 東急のシンボルカラーと警告色
- 半蔵門線直通記念と広告
- 東京オリンピック記念と環境配慮
答え:1. 東急のシンボルカラーと警戒色
解説:半蔵門線乗り入れ規格に基づく路線識別帯として、東急のステンレス車では初めて先頭車の先頭に東急のシンボルカラーと警戒色を併用した赤帯を入れて登場しました。
7. 東急8500系電車で採用された主回路制御方式は何ですか?
- 抵抗制御
- 界磁チョッパ制御
- VVVFインバータ制御
解説:主回路制御方式は8000系と同様の界磁チョッパ制御で、主制御器は日立製作所製のMMC-HTR-20C形(直列13段・並列11段・回生15段)でした。後に一部の車両がVVVFインバータ制御に改造されました。
8. 東急8500系電車で最初に採用された種類・行先表示器はどのようなものですか?
- 手動式
- 電動式
- フルカラーLED式
答え:2. 電動式
解説: 東急の車両では初めて電動式の種類・行先表示器(方向幕)が先頭車正面と各側面に1箇所設置されました。デハ8500形の運転席に設置した列車情報設定器から一斉指令を行いました。
9. 東急8500系電車は最終的に何両が製造されましたか?
- 300両
- 400両
- 500両
解説:1991年(平成3年)3月までに計400両が導入され、東急系列として最大のビット数を占めていました。
10. 東急8500系電車の軽量車は次の車両から採用されましたか?
- 10次車
- 13次車
- 15次車
答え:2. 13次車
解説:13次車からはバッド社の技術を元に、コルゲート(歪を目立たなくする波板)外板ながら、東急車輛製造が独自に開発した軽量ステンレス構造を採用して軽量化を図りました。
11. 東急8500系電車の動力台車の形式は何ですか?
- TS-707形
- TS-807形
- TS-907形
答え:2. TS-807 形
解説:動力台車は8000系と同じTS-807形式ながら、ISOねじを使用した「TS-807M形」を採用しました。後に形式変更されたものもありました。
12. 東急8500系電車で採用された付随台車の形式は何ですか?
- TS-708形
- TS-815形
- TS-915形
解説: 付随台車は8000系ではパイオニアIII系のTS-708形でしたが、ばね下の重量軽減のため、本系列では電動台車をベースとしたTS-815M形を採用しました。なお、この台車は基本形式である「TS-815形」が存在しない珍しい台車です。
13. 東急8500系電車の冷房装置は当初どのメーカーのものでしょうか?
- 三菱電機
- 東洋電機製造
- 東京芝浦電気(現・東芝)
解説:登場時より東京芝浦電気(現・東芝製)RPU-2204 形冷房装置(冷房能力8,000 kcal/h×4台)を搭載していました。後に能力向上形のものに交換されるものもありました。
14. 東急8500系電車は何線に最初に投入されましたか?
- 東横線
- 田園都市線
- 大井町線
解説:1975年に当時の田園都市線(大井町駅 – すずかけ台駅間)に4両×10本(8601F – 8610F)が投入されました。この時の編成は3M1Tとなっていました。
15. 東急8500系電車の中で、大井町線に転属した編成はどれですか?
- 8601F – 8604F
- 8638F – 8641F
- 8642F
16. 東急8500系電車が営団地下鉄(現・東京メトロ)に貸し出していたのはどの路線ですか?
- 半蔵門線
- 日比谷線
- 千代田線
答え:1. 半蔵門線
解説:1978年(53年)8月に営団地下鉄半蔵門線が開業しましたが、同線では開通時に昭和車両が用意されず、本系列が営団地下鉄に貸し出されました。
17. 東急8500系電車が営団地下鉄に貸し出している期間はいつからいつまでですか?
- 1976年6月1日〜1979年3月31日
- 1978年6月1日〜1981年3月31日
- 1980年6月1日〜1983年3月31日
解説:貸出は1978年(昭和53年)6月1日(半蔵門線開通2か月前)から1981年(昭和56年)3月31日(営団8000系営業運転開始前日)まで実施されました。
18. 東急8500系電車の特徴的な運転台はどのような方式でしょうか?
- ワンハンド方式
- ツーリング方式
- レバー式
答え:1. ワンハンドル方式
解説:運転台は東急電鉄はワンハンドル方式、営団地下鉄はツーハンドル方式を主張して、乗り入れ規格の協議は難航しましたが、最終的には東急電鉄の強い要求によりワンハンドル方式が乗り入れ規格として採用されました。
19. 東急8500系電車は、東武鉄道のどの路線まで乗れるようになりましたか?
- 東武東上線・越生線
- 東武伊勢崎線・日光線
- 東武野田線・亀戸線
答え:2. 東武伊勢崎線・ 日光線
解説:2003年3月19日には半蔵門線水天宮前駅 – 押上駅間延伸および同線と東武伊勢崎線・日光線の相互直通運転が開始されました。
20. 東急8500系電車の「伊豆のなつ号」はどのような車両広告でしょうか?
- ハワイアンブルーの帯
- 富士山のイラスト
- 波と太陽のデザイン
答え:1. ハワイアンブルーの帯
解説:2006年(平成18年)夏に8614Fが車体広告設定「伊豆のなつ号」に使用され、ハワイアンブルーの帯が巻かれました。「伊豆のなつ号」終了後もハワイアンブルーの帯は存置されています。
21. 東急8500系電車で「TOQ-BOX」として運用された初代の設定はどれでしょうか?
- 8634F
- 8635F
- 8637F
解説:8634Fは 2代目 TOQ-BOX号として運用されましたが、初代編成は8635Fでした。8634F がTOQ-BOX号ではなかったのは、1986年当時東横線で7両編成で当面運用していたためです。
22. 東急8500系電車で青帯装飾を施していたのはどの編成でしょうか?
- 8634F
- 8635F
- 8637F
解説:8637F がこの装飾を施しておりました。落成当初は通常の赤帯でしたが、来年よりこの装飾となりました。最大の特徴は帯色が青いことで、それが側面にも廻っており、先頭車両には7色のシャボン玉が描かれていました。
23. 東急8500系電車の車内の座席の色は当初何色でしたか?
- 青色
- えんじ色
- オレンジ色
答え:2. えんじ色
解説:8000系と同じ客室であり、座席は8人掛けでえんじ色、ベージュ系の化粧板・床材、天井は冷房機と扇風機があるデザインでした。
24. 東急8500系電車が復活する時期いつ頃と発表されましたか?
- 2023年春頃
- 2024年秋頃
- 2025年夏頃
解説:復活の時期は「2024年秋頃」と発表され、情報源によれば「試運転を撮影できた」や「車両工場の公開イベントで展示された」という歓喜の声がネットに投稿され始めることのことです。
25. 東急8500系電車が「Bunkamura号」になったのはいつですか?
- 2015年
- 2018年
- 2020年
答え:2. 2018 年
解説:8637FはTOQ-BOXの装飾除去後も青帯が残されていてましたが、2018年平成30年3月には扉にカラー(中央林間方から順に青・黄・緑・赤)の装飾が施され、さらにその後Bunkamuraのロゴや施設写真が追加され、Bunkamura号になりました。
まとめ
このクイズを通じて、8500系の豊かな歴史や技術的な側面、そしてその運用がどのように都市の交通ニーズに応えてきたかが明らかになったはずです。
1975年のデビューから数多くのマイナーチェンジを経て、様々な路線での重要な役割を果たしてきた8500系。
引退後も多くの鉄道ファンに記憶され、今後もその名を留めることでしょう。
あなたがこのクイズで学んだ知識を、他の鉄道ファンとの会話や次の鉄道冒険に活かしてください。